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体重は落ちたけど理想の身体と違うのはなぜ
こんにちは、トレーナーの上村です。
本日は「体重は落ちたけど理想の身体と違うのはなぜ」について解説していきたいと思います。
大事なのは体重ではなくLBM
「LBM」なんとなく聞いたことがあると思います。
この「LBM」というのは、Lean body massの略称で「除脂肪体重(じょしぼうたいじゅう)」と言われています。
姿勢矯正やスタイルアップ、隠れ肥満解消には欠かせないカテゴリーになり、このLBMというのは
体重(kg) -脂肪の重さ(kg)=LBM
となります。
つまり、体重から体脂肪の重さを引いた重さがLBMで、骨や内臓・筋肉といった体脂肪以外の重さと考えられます。
そして、このLBMが適正体重のとき(例えば、BMI22の時)を参考にすることで、今の体重や体脂肪率では自分のLBMが適正かどうかがわかるわけです。
ここがわからないまま、ひたすら体重を落とすことに専念してしまうと体重減少にともない、筋肉も落ち始め、その結果代謝が低い身体となってしまいますし
痩せたけど「腿が太い」や「猫背」など、思っていた身体とはかけ離れてしまうということは良くある聞く話です。
ここにリバウンド…となったら筋肉は落ちたのに脂肪は戻るという結果的にマイナスとなってしまうわけです。
初回の測定は身体の専門家にみてもらうことをオススメします。
まずは体の現状を知ろう
姿勢矯正やダイエットといった身体づくりもちろん、それらを含めた健康づくりにも同じことが言えるのですが、何かを始める際はまず現状を把握することが大切となります。
当パーソナルスタジオの場合、体組成測定といって体重や体脂肪、BMIなど、いわゆる「身体の内側」を測定していきます。
その他に、立っている時の姿勢や関節の動かし方、また身体の動かし方の癖などを専用の測定ツールを使って測定していきます。
これらは決して特別なことではなく、むしろ当然のことなのですが
運動の場合、この測定の流れを雑にしてしまう方が多くいらっしゃいます。
考えてもらうとわかるのですが、例えば病院。
病院に行ったらまず問診表です。
次に、お医者さんとの診察。診察した結果、精密検査が必要であればそれぞれ検査を進めていきます。
最後に、処方箋をもらって薬局で薬を買いに行く流れです。
【病院の場合】
問診表
↓
診察
↓
場合によっては精密検査
↓
その結果を元に処方箋を出してもらう
↓
薬をもらう
↓
再検査
これが運動の場合
【よくあるジム】
簡単な館内の案内と数種類のマシンの使い方説明
↓
トレーニング(ジムのマシンの使い方などでマシンを動かす)
この流れが往々にしてあります。
すでに違和感があると思うのですが、これは病院でいうところの診察をせずに処方箋を渡されて、薬をもらいに行く状態なわけです。
本来であれば運動の前も病院と同じようにするのが、普通です。
【本来のジム】
問診表(カウンセリングシートなど)
↓
体組成計測定・身体機能測定
↓
測定結果を元に分析・解説
↓
運動処方
↓
定期測定
運動が続かない理由はたくさんあると思うのですが、そのひとつとして効果を実感できないのもあると思います。
それは、実感できてないだけで身体は変化していることもあります。
もちろん、測定した上で運動を進めたほうがより効果的でスピーディーに効果を体感できるはずなのですが、多くの方がここを見落としてしまっていることが多くあるように感じます。
参考になりましたでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。
この記事の執筆
上村 建斗(かみむら けんと)
パーソナルトレーナー養成の専門学校卒業後、都内のパーソナルスタジオ激戦区と言われる恵比寿にて某有名タレント経営のパーソナルスタジオに勤務。一般の方からご年配の方、モデルやアスリートといった、幅広いジャンルのパーソナルトレーニングを経験。年間およそ1,200本以上のパーソナルセッションを担当していく中で、ダイエットやスタイル向上だけでなく、身体の機能的な動きにフォーカスし、見た目だけではない機能面を兼ねそなえた身体づくりに特化。また、それらに効果的なピラティスやマスターストレッチなど、多くのメソッドを取得。その後、約2年半、新潟市の某ジムより独立し現在に至る。