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6時間以下の睡眠は飲酒と同じ
こんにちは、トレーナーの上村です
睡眠は「22時~2時がゴールデンタイム」、「6時間寝れば大丈夫」など
誤った情報が多く出回っている印象ですし、僕自身も睡眠の学びをする前は分かっているつもりで勘違いしている内容のことが多くありました。
また、最近ではアスリートも睡眠コーチをつけるなど、睡眠に対して意識が変わりつつあります。
ぜひこのブログを読んでいただいた方にも、睡眠について少しでも知っていただき、身体と向き合ってもらえれば幸いです。
睡眠の役割
ヒトはレム睡眠・ノンレム睡眠といった周期を繰り返し睡眠をとっています。
このレム睡眠・ノンレム睡眠というのは、どちらが大事というのはなくそれぞれの周期でそれぞれの働きを担っています。
最初の4時間はノンレム睡眠の周期で深睡眠・徐波睡眠と呼ばれ、これが「22時〜2時が睡眠のゴールデンタイム」という誤解を生んでいます。
正確には22時~2時ではなく、最初の4時間となります。
※詳しく知りたい方はこちらを参照ください
それぞれの周期の役割を1つ1つ解説していくと、このブログページからどこかにいきたくなるかと思いますので割愛させていただきますが
睡眠の役割をまとめると
・成長ホルモンの分泌促進(お肌の再生、筋力アップなど)
・脳の疲労回復(疲労物質・ストレス物質の除去)
・抗重力筋(姿勢保持筋)の筋緊張低下
・宣言的記憶の整理(学力アップなど)
睡眠は休んでいる時間と思われがちですが、これほどの役割がありますので休んでいるというよりも違う仕事をしているという方が的確かと思います。
睡眠時間6時間は短い
すでにタイトルに本日お伝えしたいことはを書いていますが、睡眠時間と脳の働きの調査結果では6時間睡眠の脳の状態は飲酒と同じレベルという報告があります。
もう少し具体的にお話ししますと
アメリカの大学で行われた実験によると、6時間以下の睡眠を2週間続けた結果、脳の働きが飲酒時と同じレベルまで低下すると発表され
飲酒と同じレベルというのは、この実験では缶チューハイ2杯程度と言われています。
睡眠の最新調査結果
このデータを見てもらいたいのですが、
厚生労働省が、2017年11月に実施した「国民健康・栄養調査」の結果を発表しました。
そのなかで、1日の平均睡眠時間が、40代男女の約半数が6時間未満であることがわかります。
資料によると、調査対象は20歳以上の男女6595人。
1日の平均睡眠時間は、「6時間以上7時間未満」と答えた人の割合が
男性全体で35%
女性で33.4%
と、最も高い結果になりました。
次に回答の多い「6時間未満」と、「5時間未満」の合計は
男性が36.1%
女性が42.1%。
こうした全体の結果に対し、40代男性は48.5%、40代女性は52.4%と、各年代で一番高い数値が出ています。
7~8時間の睡眠時間は確保したい
睡眠は睡眠中にしかできないお仕事を担っているため、睡眠時間はしっかりと確保したいところですが実際のところ、仕事や家のことなどの都合で難しいこともあります。
大事なことは、自分の身体と向き合い今の自分の状態を客観的に見れることだと思っています。
少しづつ変えていけると身体が変わるかもしれませんね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
この記事の執筆
上村 建斗(かみむら けんと)
パーソナルトレーナー養成の専門学校卒業後、都内のパーソナルスタジオ激戦区と言われる恵比寿にて某有名タレント経営のパーソナルスタジオに勤務。一般の方からご年配の方、モデルやアスリートといった、幅広いジャンルのパーソナルトレーニングを経験。年間およそ1,200本以上のパーソナルセッションを担当していく中で、ダイエットやスタイル向上だけでなく、身体の機能的な動きにフォーカスし、見た目だけではない機能面を兼ねそなえた身体づくりに特化。また、それらに効果的なピラティスやマスターストレッチなど、多くのメソッドを取得。その後、約2年半、新潟市の某ジムより独立し現在に至る。